新築一戸建ての設計図面が整っている物件
新築一戸建て住宅を購入する場合であれば、設計図面がしっかりと整っている物件を選ぶというのは、たいへん重要なことであるといえます。
わが国では建築基準法のもとでの建築確認制度がとられているため、こうした図面については、役所に提出するつごう上、かならず作成されているはずですが、新築一戸建て住宅でも、いわゆる注文住宅ではなく、建売分譲のような場合には、くわしい図面を引き渡さないような場合もあります。
しかし、こうした図面というものは、仮にも設計と現況とが違っているといったことがないようにチェックする上でも役立つものですので、もしも相手から引き渡しがなかったとしても、かならず請求して受け取っておくべきといえます。
単に欠陥がないかどうかを見極めるということのほかにも、月日が経過してリフォームやメンテナンスなどの必要が生じた場合に、こうした設計図面によって建物の構造や配管、電気系統の配線の位置などがわかれば、計画がしやすくなります。
周辺の災害リスクが低い所
新築一戸建てを建設する場合には、必ず災害リスクを考えた土地選びが重要です。
2011年の東日本大震災による大津波や、2016年の熊本地震など、大きな災害がいつ発生するかわからないのがこの日本という土地です。
もちろん地震や津波だけでなく、集中豪雨による河川の氾濫や土砂崩れなどの災害リスクも考慮する必要があります。
一般的に災害リスクの低い場所は地盤の固い高台と言われています。
地盤の硬さは地震の揺れを軽減しますし、洪水や津波のリスクも低く抑えられます。
そのために新築一戸建てを建設する土地としては理想的とされています。
しかしそのような理想的な場所は多くはありません。
その中でも発生頻度の高い豪雨による災害を回避するために、崖下の土地は避けたほうが無難です。
また巨大地震では液状化による被害が懸念されますので、埋立地も新築一戸建ての土地としては不向きです。
地震はどの場所でも発生する可能性がありますので、建物の耐震性を高めることで対応しましょう。
備えあれば憂いなしといいますが、まさにその通りで、土地選びから将来発生するおそれのある災害に備えておくことが重要なのです。